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11猫の賑やか大所帯も今は昔。20年の時を経て、全員虹の橋へお引越ししてしまいました。これにて当blogも店じまいとしたいと存じます。
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今も心の片隅で…
 昨日、ダンナはウィルス性の風邪と診断されて、胃の薬をもらって帰って来ました。今年の風邪は胃腸にくるとは聞いていたけど、ほんとだったんだな~。私も移されないように気をつけなきゃ。

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 今日は珍しくてちゅりんがPCの横でご機嫌さんで寝てました。日が当たって気持ちがいいんだろうけど、邪魔です……。(--;)









 今日、「ポン太」という猫の年回忌供養のお知らせが届いた。私が結婚する前の年だから、もう11年前の2月に、交通事故で亡くなったコだ。正確には、事故が直接の死因ではないのだけれど。
 ポン太は、実家周辺の地域をテリトリーにしていた白茶の野良猫だった。穏やかで人懐っこい性格だが、ケンカは強く、地域のボスだった。
 その日、私が仕事から帰るのを、見知らぬおばさん2人が待っていて、うちから十数軒先の家の者だと名乗り、ポン太が事故に遭って病院に運ばれたと知らされた。私は驚き、戸惑って、
「ポン太はうちの猫ではないんですが……」
 と言うと、
「もちろん、知ってるわよ。あのコはこの近所じゃ有名な野良ちゃんだもの。でも、あなたが一番あのコと仲良かったから、せめて最期に顔を見てやってほしくて。ムリにとは言わないけど、良かったら病院に連絡してね」
 と。

 最期? 顔を見る? 死んだってこと?

 混乱した頭のまま病院に行くと、「現時点で命に別状はないが、下半身が複雑骨折で粉々になっている。治る見込みはない」ということだった。
 ぐったりとして動かず、触れられても何の反応も見せないポン太を前に、
「何度かに分けて手術をすれば骨は繋がるようになるかもしれない。しかし、一度ズタズタになった神経は2度と繋がらない。手術をして助かったとしても、一生寝たきりになるし、自分で排泄すらできないだろう。このままでは、いずれは衰弱死するだけだ」
 と、獣医さんは説明した。
 誰かがつきっきりで世話――というより介護をしなければポン太は生きられない。しかし、当時の私は実家で1人暮らしをしていて、仕事をしながら病気がちの老猫・ミュウの世話と看病で手いっぱいな状態だった。しかも、ミュウは大の猫嫌い。ポン太を家に入れればストレスになるのは目に見えている。更に、私は結婚を控えていたから、引越しも考慮に入れなければならない。ポン太を引き取って介護していくのは、とても無理な状況だった。

 だが、私がそうしたことを考える前に、獣医さんのくだした結論は、「安楽死」だった。

「手術をして、誰かが世話をすれば生きられるんですよね?」
「理屈ではそうです。でも、無理ですよ。長年一緒に暮らした飼い猫がそうなったとしても、私は生かすことは勧めません。猫にとっても人間にとっても相当辛い生活になってしまいますよ。何度もそういうケースを見てきましたからね。ぎりぎりまでがんばって、追い詰められてから安楽死を頼みに来る姿は見ている方も辛いです。寝たきりの生活を強いられる猫も苦しそうでかわいそうです」

「早く楽にしてあげましょう。ポン太君は、もう痛みは感じていないけど、貧血で辛いはずです」
 という獣医さんに、頷くしかなかった。

 今でも、あの時の判断は本当に正しかったのだろうか、と思うことがある。獣医さんはああいったけど、もしかしたら歩けるようになったかもしれない。医学は万能ではないし、全てがわかるわけでもない。また、たとえ寝たきりになったとしても、私が世話し切れなくなるとは限らない。ミュウとポン太、どちらも世話をして天寿を全うさせてやることもできたのではないのだろうか。私は、ポン太の生きられる可能性を奪ってしまったのではないだろうか。本当に、安楽死以外の道はなかったのだろうか――と。
 そして、何より後悔していることは、「なぜ最期まで一緒にいて、抱いていてあげなかったのだろう」ということ。
 準備をしながら、「見届けてやりますか?」と獣医さんが聞いてきた時、とてもそんな勇気はなかった。言葉が出て来ず、泣きながら首を振った私を、獣医さんは手を止めて、気の毒そうに
「ご近所の方は、このコと仲良しの娘さんに知らせますから、待ってくださいと言われたんだけど、知らせない方が良かったね」
 と送り出してくれた。

 確かに、知らずにいれば、辛い決断の場に立ち会うことはなかったし、未だにこうして迷うこともなかっただろう。しかし、長いつき合いだったポン太の死を後からあっさりと知らされるよりはずっと良かったと思う。何よりも、この時のことがあり、その数ヵ月後にミュウを腕の中で看取ったからこそ、その後の猫たちとの関わりで難しい問題が出て来ても逃げることなく乗り越えて来られたのだろうと思う。
 苦い迷いと罪悪感が消えることは、一生ないだろうけれど。

 後日、知らせてくれた近所の人にお礼と結果報告に行った。
「ポン太ちゃんはいい子だったわねぇ。まさに『弱きを助け、強きをくじく』タイプだったわよ。強そうなオスから子猫やひ弱そうな猫をかばっているところをよく見たのよ」
 と、口々に言われた。
 どうやらポン太は、近所の猫好きおばさんたちに大変に好かれていたらしい。
 それにしても、近所とはいえほとんどつき合いのない人たちが、「○○(私の旧姓)さんちの娘さん(つまり、私)はポン太と仲良し」なんて、なぜ知ってたんだろう? いや、それより何より「ポン太」というのは私が勝手につけてた名前なわけで……近所でその名で通ってたってことか? 今まで疑問にも思わなかったけど、そんなに有名なことだったのか……。(大汗)
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Top▲ | by mana_blog | 2007-01-05 23:59 | 日記 | Trackback(1) | Comments(10)
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Tracked from blog 漱石サロン ラ.. at 2007-02-19 22:21
タイトル : 美術売り場 そぞろ歩き
淡交会主催の研究会へ行った帰りに、タカシマヤに寄ってウインドウショッピングをしました。見るだけって、ひやかしというんでしょうね。ごめんなさい。ついでに写真を撮らせてもらいました。 最初は美術売り場です。 はい、これまで。 7階、軽い食事をしたお店のお手洗いです。センスがいいとお思いになりませんか? なんだか、すいすい画像がアップされます♪ コメントなくても猫が語ってくれそうですね。 研究会は講師が阿部業...... more
Commented by neco_no_koolon at 2007-01-06 13:09
そっかぁ。辛かったねぇ。
私はゴエモン(腎臓がだめになってしまったの)を安楽死させてあげなかったことを後悔してるけど。
すごく苦しかっただろうなって。
最期は私の腕の中で逝ってくれたけど。
でも、もしあのとき安楽死を選んでいたら、それはそれで、きっとまなちゃんとおんなじように後悔するんだろうな。

御近所さんはきっとまなちゃんが「ポン太〜」って呼びかけてるのをこっそり見たり聞いたりしているものと思われ。(^^;
Commented by chiko_patanyan at 2007-01-06 16:43
この↓2つ、めちゃくちゃわかる~~。。。
>あの時の判断は本当に正しかったのだろうか
>難しい問題が出て来ても逃げることなく乗り越えて来られた
私もミュウちんとまみちゃんのことで、いまだに悶々と考え込んでしまう
時があるなぁ。命ってそれだけ重くて大事ってことだよね。

ポン太ちゃん、親分肌の良いコだったんだねぇ(*^^*)
みんなに愛されて、マナさんにもこうして思い出してもらえて
ポン太ちゃんは幸せだったと思うなぁ。。。

旦那さん、お大事にね~~。
Commented by mana_blog at 2007-01-07 14:37
>くろさん
安楽死、させなきゃさせないで後悔もあるんだね。難しい問題だなー。
どんなに人懐っこい猫でも、自由に外の暮らしを満喫して、ボス張ってたポン太を、家に入れて寝たきりで生かしてやれたとしても、果たして幸せだっただろうか、と考えると、獣医さんの判断は最善だったのだろうな、とは思ってるけどね。
うちもミュウは腎臓で、ずいぶん苦しませてしまったよ。でも、ゴエモン君もミュウも安楽死はさせなくて良かったと思うな。最期まで看取れてやれてよかったよね。きっとね。

「ポン太」の名前、今考えると、たぶんだけど、うちの斜め前の家の人が顔が広そうだから、そこから広がったかなあ、と……(^^;)
Commented by mana_blog at 2007-01-07 14:41
>ちこさん
ちこさんもミュウちんとの闘病生活、長かったものね。まみっちさんは突然だったし……。
どんなに精いっぱい世話してあげたつもりでも、やっぱり「あれで良かったんだろうか」って思うものだよね。たぶん、逃げずに最後まで最善を尽くすことでしか乗り越えられないんだろうな。
こういう辛さもあるけど、それ以上の喜びがあるから、猫との生活はやめられないね♪
近いうちに、お墓参りに行って来ようと思います。

> 旦那さん、お大事にね~~。
ありがとー。だいぶ楽になってきたみたいです~。(^^)
Commented at 2007-01-18 00:11
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by mana_blog at 2007-01-19 10:29
>鍵さん
まあ、前面に毛布があるからねぇ。(笑)
まったく、どこをほっつき歩いて(?)いたのやら。迷子になったなら、サッサと戻ってくりゃいいものを。って、私が間違えたのがいけないんだけどね。(^^;)
Commented by クロニャン at 2007-02-05 16:31 x
野良の宿命ってやつだね
残酷だけど、しょうがない。
事故で亡くなる猫は沢山いるしね
ウチで昔といっても去年まで飼っていた猫は交通事故に遇いすい臓を損傷しその後復活はできたけど、それが原因で糖尿病になりその一年後に天国に逝ってしまいました。きっと、ボン太も安楽死で良かったんだと思います
だって苦しまずにすんだから・・・・
Commented by mana_blog at 2007-02-08 17:02
>クロニャンさん
コメントありがとうございますー。
野良の宿命……確かにそうですね。長くつき合っていると、情が湧くのでそう割り切れることばかりじゃないんですけどね。(^^;)
時々、もし今だったら、家に入れて世話をすることも可能だったと思うことがあります。それが本当にポン太にとって幸せかどうかは考えるべきだとは思いますが。
クロニャンさんの猫さんも、間接的に事故が原因で亡くなったんですね。安楽死はケースバイケースだと思うけど、判断が難しいとつくづく思います。良い悪いじゃないですものね。
Commented by fusenneko at 2007-02-11 09:57
おひさです
みなさん元気になりましたかあ?
Commented by mana_blog at 2007-02-15 20:59
>風船猫さん
どもです。(^_^)/
ダンナはぬぁんと、ダニアレルギーだそうです。(^^;) 今家中大掃除(特にベッド周り)中。猫アレルギーじゃなくて良かった(検査の結果、猫皮毛の反応は0.00でした)けど、ダニってのは、ある意味季節限定の花粉症よりやっかいです。(--;)
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