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11猫の賑やか大所帯も今は昔。20年の時を経て、全員虹の橋へお引越ししてしまいました。これにて当blogも店じまいとしたいと存じます。
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これからできること……
 blogに書くのはどうしようかと思ったのだけれど、やっぱり事実は事実として書いておこうと思います。

 保護主さんが最初に育生ちゃんを見つけて保健所に連絡した時、
「もしかしたら虐待されたのでは……」
 と言いかけると、保健所の人は、
「それはあり得ません!」
 と、はねつけるようにピシャリと言い放ったそうです。

 保護された育生ちゃんは、保健所が、保健所指定の動物病院に連れて行ってしまいました。そして、そこの先生が、
 「電車に轢かれたのでしょう」
 と言ったのだそうです。

「できれば虐待であって欲しくない」という気持ちと、「病院の先生がおっしゃるのだから」という思いで、保護主さんは納得し、育生ちゃんは電車に轢かれたのだと信じたそうです。

 私も一応、その話を信じることにしました。まずは育生ちゃんの治療が大切だと思ったからです。
 それでも、信じ切ることができず、手術をしていただいた病院の担当獣医師が、手術が終わった後に電話をくださった時に尋ねました。
「最初に運ばれた病院で、電車に轢かれたと言われたのですが、実際にその傷口を見て手術をされた先生はどう思われますか? 虐待の可能性はないのでしょうか?」
 と。
 2月20日の記事に、「怪我をした時の状況で気になっていたこともあったので質問して」というのは、この質問でした。

 手術をした病院の獣医師は、
「正直に言えば、わかりません。
 傷口を見た限り、かなりな衝撃を受けないとこんな風に切れるとは思えないので、人の手に寄るものとは考えにくいところはあります。だから、『電車に轢かれた』という可能性の方が高い気はします。しかし、何かの機械を使えば不可能ではないかもしれません。
 結局のところは、わかりませんとしか言えないんです」
 ということでした。

 虐待の可能性はゼロではない。が、証拠はない。
 とりあえず、2つの病院の先生は、「電車事故の可能性のほうが高いのでは?」という見解。
 最初の病院は、藤沢市の保健所指定病院。保健所に義理立てして、「電車事故」と言った可能性は否定できない。しかし、手術をした病院は茅ヶ崎市の病院で、藤沢の保健所に意見を合わせたところで何のメリットもない。

 であれば、いたずらに騒いで、育生ちゃんの救済より虐待犯の追及に注目がいってしまっても困る。
 そう考えて、虐待の可能性の件は考えないことにしました。

 それでも、気になる点はいくつかありました。

 電車に轢かれて、足3本を怪我するなどということはあるだろうか。電車にしても車にしても、車輪に轢かれれば、普通は巻き込まれてしまう。まして育生ちゃんはとても小柄。足だけが切断されるような怪我をするだろうか。

 また、よしんば足だけで済んだとしても、風圧で飛ばされて地面なり壁なりに叩きつけられてしまうのは必至。となれば、内臓に全く損傷がないのはおかしい。しかし、育生ちゃんの内臓は全く損傷が見られず、健康そのもの。そんなことがあるんだろうか。

 そして、極めつけ。
 育生ちゃんは怖がっていても、決して威嚇したり攻撃してきたりはしない子です。話しかければ最初は寝ていた耳が立って、リラックスした顔になり、撫でると最初は怖そうにしているけれど、だんだんと気持ち良さそうな顔になる。

 人間の優しさを知っている子だな。

 そう思いました。

 ところが、初日の夜、薬を飲ませるためにケージから出そうと思ったとき、育生ちゃんは奥の方で寝ていたので、抱き上げることができませんでした。
 そこで、ケージの上にもうひとつついている扉の方を開けて抱っこしようとしたのです。 すると、異様なほどおびえ、「シャーッ」と威嚇しました。 育生ちゃんが威嚇音を発したのは、後にも先にもその時だけです。 動物病院で怪我の治療を受けている時、怖くて震えながらも、威嚇も攻撃もしなかった子が、です。

 真上から人に何かをされることに、異様なほどの恐怖を感じている?

 そんな、いくつもの疑問点が心の隅でもやもやしている時、ふと思い出したことがありました。
 昨年秋、私も賛助会員になっている地元のボランティア団体が、虐待を受けて足を切られたと思われる猫6匹を保護していたことを。
 慌ててその当事に来ていた会報を探し出し、確認してみて、気が遠くなりそうでした。

 ボランティア団体が保護した猫が見つかった場所は、育生ちゃんが保護された場所と同じ地域……。

 それからずっと、育生ちゃんをボランティアさんの家に連れて行くまで、頭を悩ましてきました。

 虐待の可能性の件は、どうするべきなのだろうか。
 mixiのコミュには、「電車に轢かれた」で通してある。育生ちゃんのためには、やたらに騒がない方がいいのではないか。
 育生ちゃん自身のことを考えれば、今は最優先に治療を考えてやるべきではないか。
 警察には届けるべき? でも、ボランティア団体の代表から聞いた話では、行政も警察もなぜか虐待の可能性は否定したがっている。届けたとして、相手にしてもらえるのだろうか。

 ボランティアさんに育生ちゃんを託す際、この話をすると、ボランティアさんは、
「やっぱり? 私もそうじゃないかと思ってた」
 と、おっしゃったのです。
 話を聞いてみれば、他にも何人も「虐待ではないか」と疑問に思っていた人がいる、ということもわかりました。

 しかし、本当のところはわかりません。

 本当に電車に轢かれ、運良く(と言えるかどうかはわかりませんが)足だけの損傷で済んだのかもしれない。
 でも、以前にも虐待があった地域で保護されたことも無視できない。

 ボランティアさんが警察と行政に、保護主さんが、第一発見者として警察に、届けを出してくださいました。

 しかし、警察はまだしも、行政の対応は、とんでもないものでした。(詳しくは、育生ちゃんの里親募集blogの記事、「育生ちゃんの行政の対応」をご覧ください。)

 そして、私は今後どう動こうか。

 地元のボランティア団体に、もう一度連絡を取ること。
 もう少し情報を集めること。
 諦めずに、警察と行政に訴えていくこと。
 それから――?

 他に、できることはあるだろうか。
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Top▲ | by mana_blog | 2008-03-03 20:08 | 保護猫・育生ちゃん
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